学部・附属学校共同研究紀要 37 号
2009-03-31 発行

「自己表出としての表現力」と「対象に伝えるための表現力」を見取る指標づくり

Production of an index which perceives "the power of expression as self-expression", and "the power of expression for telling an object"
鹿江 宏明
青原 栄子
大和 浩子
神山 貴弥
全文
2.03 MB
AnnEducRes_37_87.pdf
Abstract
本研究は, グローバル化した現在の社会において必要不可欠な表現力を育成するための指標について検討することを目的に行った。1年目の今年度は, 子どもの実態を考慮した表現力の発達段階表を作成した。表作成における基礎データは, 筆者らの所属する幼稚園, 小学校, 中学校の教員を対象に行った聞き取り調査である。表は, 言語的表現力と非言語的表現力それぞれについて, 相手にかかわらず表現・伝達する際にできていて欲しいこと, 相手を意識して表現・伝達するという点でできていて欲しいことを分類・整理したものである。表は, 作成後に, 筆者らの所属する幼稚園, 小学校, 中学校の教員から妥当性についての意見聴取を行い修正した。次年度は, 作成した発達段階表を基に, 子どもたちの日常生活における表現力を見取るパフォーマンス課題とルーブリックを作成・試行する予定である。