学部・附属学校共同研究紀要 37 号
2009-03-31 発行

ユニバーサルシティズンシップを育む国際コミュニケーション学習のあり方を求めて-3-

Seek for Studying in International Communication to Develop Universal citizenship —3—
村上 直子
大和 浩子
妹尾 進一
岡 芳香
加藤 秀雄
小早川 善伸
中島 敦夫
藤原 由弥
吉原 智恵美
全文
1.37 MB
AnnEducRes_37_133.pdf
Abstract
広島大学附属三原幼稚園・小学校・中学校(以下本学園)が掲げている「三原学園プラン」の特質の第1として挙げている21世紀型学力の1つが, 国際的コミュニケーション能力である。本学園では, この国際的コミュニケーション能力を「確かな語学力を基に, 様々なメディアを駆使して多文化を理解したり, 人々と国際的にコミュニケーションしたりする力」と定義している。この力を育む研究を進めるために, 2006年度から新たに国際コミュニケーション学習開発部会(以下本部会)を立ち上げた。2006年度から国際コミュニケーション科を設立し, 本部会が中心となって題材開発とカリキュラム開発を進めてきた。本稿では, 国際コミュニケーション学習の目標, めざす子どもの姿, 研究の方法と保育・授業実践を示している。また, 国際コミュニケーション科で育った子どもたちの姿を幼稚園から中学校までの事例をあげるとともに, 6年間に及ぶ研究のまとめをも提言している。