学部・附属学校共同研究紀要 Issue 39
published_at 2011-03-24

「特色ある教育実習プログラム」の実施に関する研究(IV) : 事前指導と本実習の接続性に関する研究

An Enforcement of 'Distinct Teaching Practice' at Hiroshima University (IV)
Oohama Ruiko
Suzuki Rie
Kanamaru Jiyunji
Jinno Masaki
Akiyama Satoshi
Harada Ryozou
Kambara Kazuyuki
Takemori Koji
Ikeda Junji
fulltext
857 KB
AnnEducRes_39_21.pdf
Abstract
本稿の目的は, 本年度完成した「特色ある教育実習プログラム」の実施に関して, 事前指導と本実習の接続性に焦点を当て検証することである。検証の結果, 以下の点が明らかになった。①事前指導と本実習の接続性に関して, 概ね効果的であった。事前指導における学習指導案の作成方法, 教材研究の仕方, 児童・生徒理解が本実習に生かされている。本実習に向けての心構えや意識の向上, 必要な力量への気づき等が本実習へのスムーズな導入に繋がっている。②本実習を想定した創意工夫ある事前指導が各附属学校においてなされているが, 事前指導を通して明確化された課題に対して本実習までにどのような指導をするのか, その指導における大学と附属学校の役割と連携のあり方について検討を行う必要がある。③「接続性」に関する最大の課題は, 一連の各教育実習科目の位置づけ, 目的, 及び意義について, 教育実習生, 大学及び附属学校教職員が再度認識し直し共有化することにある。