本研究では, インドネシアのMENDOYO SMP4の来日交流, アメリカのExploris Middle Schoolの渡米交流及びOdyssey Schoolとの宮島交流による実践を通して, 中学校における新しい国際交流プログラムの指針を示そうとした。2008年度の研究結果から, 語学力が充分でない中学生が国際交流を進めるためには, 伝えたい内容を明確にする指導・支援が必要であることが分かった。今年度はこれまでの成果を踏まえ, 伝えたい内容を明確に持たせ参加型の交流を設定し, 最終的な目標達成に向けて意思疎通ができることに重点を置いた。言語の違いはあるが, 活動内容に伴って相互理解の質が変容することが明確になった。