学部・附属学校共同研究紀要 39 号
2011-03-24 発行

幼稚園における動物介在教育の実践 : CoP-AAEの構築を通した共同研究の試み

The trial of animal assisted education in kindergarten
木場 有紀
吉原 智惠美
井上 由子
東 加奈子
坪田 志保
山中 覚美
宮谷 智子
川﨑 智浦
全文
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AnnEducRes_39_297.pdf
Abstract
本研究は, 動物介在療法の流れを汲む「動物介在教育」を通して「いのち」の大切さ, 他者への思いやり, 自然環境への配慮を教えることで, 肉体的にも精神的にも健康な子どもたちを育てることを目的とする。具体的には, 様々な分野の専門家が研究分担者・研究協力者として参加する「CoP-AAE: 動物介在教育のための実践コミュニティ」の構築を通して, 幼稚園で実践可能な「子どもたちのための心を育む動物介在教育プログラム」の開発に取り組む。

昨年度(平成21年度)は, 「動物介在教育実践コミュニティ」を立ち上げ, 「子どもに対する4つの動物介在教育の実践手法」に関する予備研究を, 広島大学大学院生物圏科学研究科の谷田研究室, 広島大学附属三原幼稚園, 広島大学附属幼稚園, 広島アニマルケア専門学校, 福山平成大学と共同で行った。本年度は, 昨年度と同様にCoP-AAEのメンバーと, 「自然体験を通した教育の実践と効果の検証」「動物の訪問による命の教育」「動物飼育・世話体験を通した共感教育」について共同研究を行ったのでその内容について簡潔に紹介する。