昨年度より,附属学校における教科指導研修の在り方に焦点を当て研究を行っている。今年度は,昨年の成果に基づき研修協議会の在り方を工夫し,教師の実践力の向上に繋がる効果的な研修プログラムであったか検討を行った。 研修協議会の様子やアンケートの評価から,公開授業の討議や協議ををグループで行うに当たり,幅広い経験年齢でグループを構成することは授業の視点を広げることに有効であることや,若手教員がグループを代表して発表する場面を設けることは思考の整理につながることがわかった。さらに,他流試合型公開授業を通して授業者が育つこともわかった。一方,若手教員が「教材づくりができないこと」や経験年数によらず「生徒の意欲を高めること」などの課題があることもわかった。今後研修会の中で,これらの課題に応えられるようなプログラムを工夫していくことを検討していきたい。