本研究は,教育実習Bにおける教育実習生の顕著な課題を析出し,課題克服の働きかけを考察することで教育実習Bで使用する観察実習生による記述シートを改善・修正するものである。研究最終年次である三年次の本年度では,観察実習生の主体化する国語の授業観を指摘し,このテキスト観からする国語の授業の問題点を議論の俎上にのぼせ分析し,有効な働きかけの足場を示すものである。また,その足場からする観察実習Bへの参加が授業力獲得に繋がることを,観察記録や講話記録を分析することで明らかにする。以上の考察を通して,広く実習生の“学び"を呼びかける。