特別支援教育において中等教育段階では特に,職業教育,進路指導の充実を図ることが求められている。全教育活動を通じてキャリア教育の視点を踏まえた実践の充実が求められている。本校では従来の作業学習から「働くこと」への意欲を中心に据えた指導を行う「職業生活」を独自に実施することとした。本研究では「キャリアマネジメント」の視点に立ち、従来の作業学習で培ってきた技能や態度ばかりでなく、役割分担と分業による協労によって、他者との関係の中で生徒一人一人が責任を感じ、自らが判断し、適切な行動選択を行いながら主体的に働こうとする姿をめざす。さらに、ワークシステムを応用し、職業的な意味づけする独自の指導方法により、自己選択力・自己決定力、自己評価力、課題遂行力といった就労に必要な力をつけることができた。これらの指導方法を融合する独自のカリュキュラムを提案する。