近年,大規模な自然災害や子どもが被害者となる事件や事故,災害が多発している。また,子どもの健康課題は多様化・深刻化しており,食教育の在り方が問われている。そこで本研究では,家庭での保護者の意識や教育力を把握し,分析した結果とその後の実践を示すことにした。その結果,家庭で事故やけがに関する会話をよくしている生徒ほど,事故やけがに対する関心が高いことが分かった。食の安全については,保護者・生徒ともに意識が高いが,生徒は意識や知識があってもそれを実際の生活に生かすことは難しい状況にあり,学校で学習したことを実際の生活に生かしていくことができるよう,幼少期から継続して指導を行うことで行動変容を促すことに繋がると考えられる。今後は,子どもたちが主体的に身の回りの危険や状況を判断し,行動できるよう日常の保育教科学習を見据えた取り組みをしていく。そのために子どもたちの発達段階に即した幼少中一貫のモデルプランを開発していきたい。