エイズ教育用印刷教材である日本学校保健会(2003)のパンフレット「AIDS 正しい理解のために高校生用エイズ教育教材」の効果を分析することを目的とした。実験計画は、事後測定法を利用した1要因2水準の実験参加者間計画であった(実験参加者115名)。パンフレットを提示された実験群の方が、提示されなかった統制群よりも、理論・モデルの説明力が増加するであろうという仮説は、コンドーム使用行動意思に対する集合的防護動機モデルの説明力を除けば、支持されなかった。なお、防護動機理論の説明力よりも集合的防護動機モデルの説明力の方が優れていることが確認された。