広島大学心理学研究 7 号
2008-03-31 発行

日本語リーディングスパン・テストにおけるターゲット語と刺激文の検討

Target words and sentences for Japanese version of the reading span test
大塚 一徳
全文
9.87 MB
HPR_7_19.pdf
Abstract
日本におけるワーキングメモリスパン課題の一つである日本語版RST(苧阪, 1998, 2002;苧阪・苧阪, 1994)は、ワーキングメモリ研究の有力な研究道具として広く普及している。本研究は、日本語版RST(苧阪, 2002)のターゲット語と刺激文について検討し、日本語版RSTを実施するうえでの基礎的データを提供することが第1の目的である。さらに、日本語版RSTを内的整合性と再検査法によって検討し、信頼性について4つの得点化法に基づいて検討することが第2の目的である。まず、日本語版RSTの刺激文とターゲット語について詳細に検討し、その特徴について記述した。次に、148名の大学生の実験参加者に日本語版RSTを実施し、4つの得点化法ごとに分布の正規性及び日本語版RSTの内的整合性について検討した。次に51名の実験参加者に2回目の日本語版RSTを実施し、各得点化法の信頼性について検討した。その結果、日本語版RSTのターゲット語と刺激文についてその属性ごとの特性や正答率に関する基礎的データを提供することができ、日本語版RSTの内的整合性と信頼性について実証できた。
著者キーワード
日本語版リーディングスパン・テスト
ワーキングメモリ
信頼性