本研究では, 中学生が抱えるいじめや不登校, 暴力行為などの予防策や改善策を探るため, 中学生を対象とした怒りのコントロールに関する介入プログラムの作成とその効果を検討した。相川・佐藤(2006)などを参考に, リラクセーションやアサーションを取り入れた介入プログラムを作成し, 中学1年生に実施した。その結果, 介入群において, 怒りの表出得点の減少や, ソーシャルスキルの先生との関係得点, 主張性得点の向上がみられた。本研究で作成した介入プログラムは, 中学生の怒りの表出を低減させたり, 主張性を向上させたりする可能性があることが示唆された。