広島大学大学院教育学研究科附属教育実践総合センターでは, 平成19年度より現代GP「子どもの心と学び支援プログラムの展開」の一環として, 学習支援を実践するための学生の力量形成と, 地域の小学生に対する学習支援サービスの提供に取り組んでいる。本研究では, 平成20年度後期の学習支援プログラムに参加した大学生, 小学生とその保護者を対象に, 学習支援プログラムの効果について検討した。実際に学習支援を行った大学生14名, 学習支援を受けた小学生14名とその保護者14名に, 質問紙調査を行った。大学生と小学生, 大学生と保護者, 小学生と保護者, 大学生と小学生と保護者の, 学習支援プログラムの効果に関する認知を比較した結果, 多くの項目において差がみられた。いずれも, 大学生に比べ, 小学生と保護者が, 学習支援プログラムの効果をより高く認知していた。また, 全対象者の得点は高く, 大学生も, 小学生も, 保護者も, 学習支援プログラムの効果を認知していたことが窺えた。