広島大学心理学研究 11 号
2012-03-31 発行

サポート受容のためのポジティブリフレーミングワークの効果の検討 <論文>

Effects of positive reframing work to receive social supports
美木 由保
全文
1.73 MB
HPR_11_279.pdf
Abstract
人は他者と関わりながら生きている。他者との関わりには,肯定的側面だけでなく,否定的側面もある。従来肯定的影響をもたらすとされているソーシャルサポートも,否定的な影響をもたらすことがある。本研究では,サポートを否定的だと判断する認識過程に注目し,意味の枠組みを再構築するためのポジティブリフレーミングワークプログラムを作成し,その効果を検討した。その結果ワークを行うことで,好ましくないサポート受容時の感情の改善が認められることが明らかになった。さらに,自尊感情の増加,ストレス反応の減少など,精神的健康に寄与する可能性が示唆された。
著者キーワード
ソーシャルサポート
ポジティブリフレーミング
介入プログラム