人は他者と関わりながら生きている。他者との関わりには,肯定的側面だけでなく,否定的側面もある。従来肯定的影響をもたらすとされているソーシャルサポートも,否定的な影響をもたらすことがある。本研究では,サポートを否定的だと判断する認識過程に注目し,意味の枠組みを再構築するためのポジティブリフレーミングワークプログラムを作成し,その効果を検討した。その結果ワークを行うことで,好ましくないサポート受容時の感情の改善が認められることが明らかになった。さらに,自尊感情の増加,ストレス反応の減少など,精神的健康に寄与する可能性が示唆された。