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音楽文化教育学研究紀要 25 号
2013-03-22 発行
ベルギー王立図書館音楽部門所蔵の音楽理論書について
La Bibliothèque Royale de Belgique: Les Livres sur la Théorie Musicale dans la Section de la Musique
大迫 知佳子
Abstract
ベルギー王立図書館はその名の下1837年に設立されたものであり，前身を15世紀までさかのぼることができる。同図書館音楽部門は，ブリュッセル王立音楽院附属図書館と並び，今日のベルギーの音楽資料保存において中心的な役割を果たしている。同部門には，「フランソワ＝ジョゼフ・フェティスコレクション（以下，フェティスコレクション）」を備えるという重要な特色も見られる。このコレクションは，現在のベルギー（モンス）出身の音楽家フランソワ＝ジョゼフ・フェティスの著書，書簡，手稿譜，および，彼が自身の研究のために収集した膨大な蔵書を整理・保存したものである。フェティスが生涯をかけて行った音楽理論に関する歴史的な研究は，同部門が所蔵する音楽理論書の充実のために少なからず影響を与えている。
本稿は，フェティスコレクションを含む同部門蔵の音楽理論書に書き込まれた，第三者の手によると思われるメモの内容を検討し，理論書の記述とそれとの関係を明らかにするものである。
本稿は，フェティスコレクションを含む同部門蔵の音楽理論書に書き込まれた，第三者の手によると思われるメモの内容を検討し，理論書の記述とそれとの関係を明らかにするものである。
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内容記述
本稿は2012年4月に行われた第36 回『関西ベルギー研究会』における研究調査報告を，大幅に加筆・修正したものである。
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