広島大学心理学研究 Issue 9
published_at 2010-03-31

エイズ説得に必要な情報の特定とその影響メカニズムの解明(3) : HIV感染者・エイズ患者への態度に及ぼすエイズ情報の影響過程 <論文>

Specification of the required information for the effective AIDS persuasion and clarification of its influencing mechanism (3) : Influence processes of AIDS information on the integrative attitudes toward person with HIV/AIDS
Takamoto Yukiko
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2.87 MB
HPR_9_53.pdf
Abstract
本研究の目的は, PWH/A(HIV感染者・エイズ患者の総称)との共生行動生起過程モデルに基づき, 対象者がこれまでに接してきたエイズ情報がPWH/Aに対する共生態度へ及ぼす一連の影響過程を明らかにすることであった。大学生403名を対象に質問紙調査を実施した。その結果, 最終変数をPWH/Aとの共生行動意図に設定して同モデルの検証を行った高本・深田(2010)では, 共感感情が認知変数へ影響を及ぼし, その認知変数が共生行動意図へ影響を及ぼしていたのに対し, PWH/Aへの共生態度を最終変数とした本研究では共感感情から共生態度へ直接的な強い影響がみられた。
Keywords
エイズ情報
HIV感染者・エイズ患者
共生行動生起過程モデル
PWH/Aへの共生態度