広島大学心理学研究 Issue 2
published_at 2003-03-28

現実の自己像,異性に呈示する自己像,異性が抱く理想像のずれ

Discrepancies of real self-image, self-image appealing to opposite sex, and ideal-image cherished by opposite se
Tozuka Tadashi
Mori Daisuke
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Abstract
本研究の目的は,現代大学生の現実の自己像,大学生が異性に呈示する自己像,異性が抱く理想像のずれを検討することであった。大学生278名(男性139名,女性139名)に対して,30の性格特性とその他の9特性を呈示して,①それらの特性がどの程度自分に当てはまるか(現実得点),②それらの特性をどの程度意中の異性に呈示したいと思うか(アピール得点),③それらの特性を意中の異性にどの程度望むか(理想得点)を評定させた。その結果,①男女とも現実の特性に顕著な差はないが,異性にはその性に一致した特性を求めており,異性の理想に応じたアピールしたいと思っているということ,②男女とも現実にもっている以上の水準で各特性をアピールしたいと考えているが,異性から求められている水準はさらに高い,ということが明らかとなった。
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魅力
現実の自己像
呈示する自己像
理想の異性像
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