広島大学心理学研究 2 号
2003-03-28 発行

少数派の影響と少数派の交渉スタイル

Minority influence and style of negotiation
江崎 修司
全文
1.04 MB
hpr_2_201.pdf
Abstract
本研究の目的は、多数派への少数派の影響に及ぼす少数派の交渉スタイル(柔軟性一頭強性)の効果に関する研究の問題点を検討し、最適な実験材料を作成することであった。本研究は4つのパートから構成された。最初に、少数派の影響過程の研究における少数派の概念定義を明確化し、次に、少数派の影響方略としての交渉スタイルの問題に言及した。さらに、少数派の交渉スタイルを取り上げた先行研究の問題点を指摘し、研究方法に関する提言を行った。最後に、シナリオ法に基づいて実験材料の作成を試みた。その結果、死刑制度を集団討議話題とし、一貫性の次元では等しく高いが、柔軟性の次元でのみ異なる少数派の交渉スタイル換作用のビデオ刺激(柔軟ビデオと頑強ビデオ)を作製することに成功した。
著者キーワード
少数派の影響
多数派
交渉スタイル
一貫性
柔軟性
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