広島大学心理学研究 4 号
2005-03-28 発行

一般市民の社会的スキル教育に対する認識と評価

Opinions and evaluations of social skills education by ordinary citizen
金山 元春
中台 佐喜子
全文
429 KB
hpr_4_89.pdf
Abstract
本研究では,一般市民を対象として,①学校(保育所,幼稚園,小学校,中学校,高校)で社会的スキル教育を実施することにどのくらい必要性を感じるか,②学校で社会的スキル教育が実施されるとすれば,どのようなスキルを取り上げてほしいと思うかの2点について調査した.主な結果は次のとおりであった.①社会的スキル教育の必要度の評定値は保育所から小学校5・6年まで階段状に増加しており,その後はゆるやかに減少していた.②社会的スキル教育で取り上げてほしいスキルは,幼稚園では基礎的なスキルが上位にあげられ,小学校の時期には仲間関係の中でイニシアチブをとれるようなスキルの習得が求められていた.中学校,高校では発達段階に伴って自他尊重の「アサーション」へのニーズが高まっていた.中学校以降では,かなり高度なスキルの習得が求められていた.
著者キーワード
社会的スキル教育
一般市民
認識
評価
ニーズ
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