広島外国語教育研究 16 号
2013-03-01 発行

Student Reflections on Peer Feedback and Self-Assessments

学生の級友によるフィードバックと自己評価の振り返り
全文
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h-gaikokugokenkyu_16_183.pdf
Abstract
本研究の目的は,英語口頭発表能力の向上を目指した大学1年生を対象とした3つのコース(授業)で,学生に日常的に課された自己評価及び級友による評価に対するコメントを吟味することである。15週間にわたる授業の中で,学生は4回の「3分間口頭発表」と期末課題としての「5〜10分間口頭発表」に取り組んだ。それぞれの口頭発表に関して,学生は級友の発表についてフィードバックを書き,また,自分自身の発表について級友からのフィードバックを受け取った。それぞれのフィードバックに関して,どのような特徴(質)のコメントが学生にとって有益であると受け止められたかを探ってみた。学生自身によるそのような有益な特徴に関する認識は,多様な英語観におけるコミュニケーション能力とは何かを理解することを支援し,と同時に,言語運用能力を伸張するための現実的で到達可能なゴールに向かって努力し始めるきっかけを提供するものであると示唆された。
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