広島外国語教育研究 12 号
2009-03-31 発行

Helping Students Recognize and Appreciate English Language Variations

学生が多様な英語に気付き理解するための支援のあり方
Drummond Hadija
全文
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h-gaikokugokenkyu_12_201.pdf
Abstract
日本の地理的及び現在の経済的関係を考えた時, 大学生であれ将来の職業人であれ, 日本の英語学習者はいわゆる標準的でない話し手や非英語母語話者と英語で意志疎通することがより一層予想される。それ故, 今日の日本での居住者や仕事に従事したり訪問する人口として, 最も多くの数を占める韓国人・中国人・ブラジル人などの使用する多様な英語に触れ, 慣れることは学生にとって有益であることを示す必要がある。しかしながら, EFLという環境下では, 学生の触れる英語は, 教師が話す, また教科書に提示された標準的あるいは母語話者によるものに限られている。本論文は, 英語使用についての背景情報をまとめ, 英語の変種に関する学生の意識を高めることを目指した上級会話コースで用いられた取り組みを報告するものである。提示されたモデル・スピーカーに対する学生による反応は, それぞれの訛りに関係なく, 尊敬すべき資質の認知を顕著に示し, 意志疎通を促進するためにそれらの話者によって用いられた言語運用手段は学生自身にも活用可能なものであった。
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