電子会計の普及により利用が可能となった電子帳簿ではあるが, 決して普及しているとは言えない状況にある。電子帳簿には, 帳簿債作成におけるコストの低減や利便性の向上といった効果があるものの, その実現には, 新たなコストの発生や税務調査時の負担増加といった課題が生じるからである。それら課題に対応する手段として, 電子帳簿の標準化がある。しかし, 電子帳簿の標準化には, どのような技術によって標準化を実現するのかという新たな課題が生じる。その課題に対応する有効な技術としてXBRLが存在する。XBRLは, 標準化における技術選択の課題を緩和し, 電子帳簿の利便性を向上させる効果がある。