広島大学マネジメント研究 4 号
2004-03-19 発行

電子帳簿の標準化 : XBRLによる標準化の可能性について <論説>

Standardization of Electronic Book Data Formats by XBRL
河本 雅志
全文
1.38 MB
KJ00004257039.pdf
Abstract
電子会計の普及により利用が可能となった電子帳簿ではあるが, 決して普及しているとは言えない状況にある。電子帳簿には, 帳簿債作成におけるコストの低減や利便性の向上といった効果があるものの, その実現には, 新たなコストの発生や税務調査時の負担増加といった課題が生じるからである。それら課題に対応する手段として, 電子帳簿の標準化がある。しかし, 電子帳簿の標準化には, どのような技術によって標準化を実現するのかという新たな課題が生じる。その課題に対応する有効な技術としてXBRLが存在する。XBRLは, 標準化における技術選択の課題を緩和し, 電子帳簿の利便性を向上させる効果がある。
著者キーワード
会計データ
技術選択
規制緩和
見読可能性
設定主体
データ・フォーマット
電子帳簿保存法