本研究の目的は,特別支援教育コーディネーターの悩みを明らかにし,校内支援体制を構築していく上で,ひとつの指針となる資料を得ることである。小・中学校の特別支援教育コーディネーター(60名)を対象に,自由記述形式の質問によって調査を行った。ラベリングによる分析の結果。特別支援教育コーディネーターの悩みとして,「教職員の意識の低さ」「コーディネーターの多忙さ」「校内支援体制構築の難しさ」「人員不足」「研修の不足と成果の低さ」「コーディネーターの力不足」が見出された。また最後に,これらの悩みの関係性を示した仮説モデルを提案した。