広島大学大学院教育学研究科附属特別支援教育実践センター研究紀要 Issue 8
published_at 2010-03

特別支援学校(聴覚障害)中学部における理科教育上の取り組みについて : 担当教員に対する質問紙調査をとおして <原著>

A Questionnaire Survey on Science Education at Deaf Junior High Schools <Original Articles>
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Abstract
全国の特別支援学校(聴覚障害)中学部の理科担当教員を対象として,教育上の取り組みに関する質問紙調査を実施した。質問紙は,1)教職経験年数,2)手話の使用,3)視聴覚機器・教材の使用,4)理科用語の定着,5)指導が困難な単元,6)授業形態,7)学習活動の展開にあたってとくに重視していること,に関する内容をもとに構成された。調査結果より,教員の異動サイクルの短さ,理科用語を手話表現する際の困難とくに指導が困難な単元,在籍生徒数の少なさや学力差に起因する集団形成の困難などが示された。聴覚障害生徒の理解を深める手だてとしては,現象のイメージ化や思考の深化のための視聴覚機器・教材の活用,直接体験の機会確保,結果の予測や規則性の発見にむけた観察・実験の積極的導入などが多くあげられた。今後は,生徒の科学的リテラシーの育成にむけて,観察や実験から得られた情報を論理的に記述するための系統的指導法について検討する必要性が考えられた。
Keywords
特別支援学校(聴覚障害)
中学部
理科教育