広島大学大学院教育学研究科附属特別支援教育実践センター研究紀要 8 号
2010-03 発行

視覚特別支援学校の教員の専門性向上に関する検討 : 視覚特別支援学校における教員の在職年数と専門性との関係を中心として <原著>

A Study of Improvement in the Specialty of the Teachers at a Special Needs School for the Visually Impaired: Focusing on the Relation between Period of Teachers' Service at the above School and Their Specialty <Original Articles>
川口 数巳江
小林 秀之
全文
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CSNERP_8_33.pdf
Abstract
特殊教育から特別支援教育へと移行していく中で,視覚障害教育をより充実させていくためには,視覚特別支援学校,弱視特別支援学級や弱視通級指導教室がこれまで蓄積してきた専門性をさらに発展させていくことが求められる。今日まで視覚特別支援学校を中心に引き継がれてきた専門性をこれまでどおり継承し,発展させていくためには,より明確な意図をもって,組織的・計画的な方策を講ずる必要が指摘されている。本研究では,広島C特別支援学校を事例として,視覚特別支援学校の教員の専門性の向上を図るうえで必要な事項を明らかにすることを目的とした。方法として,第一研究では,専門性に対する自己評価,第二研究では,教科の専門性を向上させる研修のあり方を実態調査にもとついて検討した。その結果,専門性の向上と在職年数との関係が明らかとなった。視覚特別支援学校に勤める教職員の在職年数が短くなっている現在,専門性向上のためには,教員個々の専門性,学校の組織としての専門性を向上させていく観点に立った人事異動体制が必要であろう。
著者キーワード
視覚特別支援学校
専門性向上
在職年数