韓国の特殊教育は,1994年を境に日本の特別支援教育と大きく変わった。更にIMF 危機によって,特別支援教育だけでなく,様々な制度上の変化が加速された。本稿では,訪問した特別支援学校専攻科の様子と社会的企業について報告した。特別支援学校では,企業と連携した職業指導,施設設備の寄贈等,企業からの支援・企業との連携体制が構築されていた。更に社会的企業は,社会福祉と資本主義の共生とでも言うべき支援体制であり,更に市民の協力があった。これからの日本の特別支援学校の新しい在り方,障害者福祉を考える上で,重要な示唆を受けた。