広島大学大学院教育学研究科附属特別支援教育実践センター研究紀要 10 号
2012-03 発行

吃音のある児童のグループ指導を巡ってI : 視点の設定 <実践研究>

The Clinical Methods of Stuttering I : Setting up Clinical Viewpoints <Practical Research>
中村 勝則
全文
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CSNERP_10_33.pdf
Abstract
ことばの教室に通級する吃音のある児童のグループ指導は,全国のことばの教室では比較的実践されており,また,実践したいと考えている担当教師が多い。しかし,グループ指導に関しては刊行されている書籍等で取り上げられているものは少なく,それらの書籍を参考にしたり,先輩教師から助言を受けたりして試行錯誤しながら指導を組み立てているのが現状であろう。加えて,担当教師も異動しやすく,長年にわたりことばの教室を担当している教師の率もそれほど高くはないのが実情である。このことが指導の継続性をあやふやなものにしてしまう傾向を生みやすい。そこで,小学校のことばの教室における吃音のある児童のグループ指導のあり方の視点を,改めて「どもってもいい」という吃音肯定観に立脚し,児童・保護者・担当教師の3領域で考察した。
著者キーワード
吃音のある児童
グループ指導
吃音肯定観
保護者
担当教師