特別支援学校のセンター的役割に対するニーズは年々高まっている。それぞれの学校において特別支援教育コーディネーターがセンター的機能の推進役となり,地域のニーズに応じてその役割を果たしている。本研究は,専任の特別支援教育コーディネーターが任命された学校の2年間の取組をまとめた。地域のニーズに応えること,学校全体でセンター的機能を果たすことを目指して行った3つの取組(地域のセンター的機能に関するニーズ調査,アンケートに基づいた研修会の実施,公開講演会)を整理し考察した。その結果,地域の中で参加型研修会を定期的に積み重ねること,特別支援学校の実践をポスター発表等で広く公開することが,今後のセンター的機能の充実において大切であることがわかった。