学部・附属学校共同研究紀要 38 号
2010-03-31 発行

ユニバーサルシティズンシップを育む国際コミュニケーション学習自作テキスト使用の効果について

The Efficacy of Self-developed Textbook in International Communication to Develop Universal Citizenship
村上 直子
妹尾 進一
岡 芳香
加藤 秀雄
小早川 善伸
中島 敦夫
林原 慎
全文
1.49 MB
AnnEducRes_38_27.pdf
Abstract
三原学園は, 幼稚園においては保育領域の中で国際交流の視点とマルチメディアの視点を取り入れたものを, 小・中学校においては「国際コミュニケーション科」を設立した。この中で情報リテラシーと交流リテラシーを両輪とする国際的コミュニケーション能力を幼・小・中一貫教育によって育むことを目的とした。さらに, 児童・生徒用に12年間の学習の手引きとして学習内容を1冊にした自作テキストを制作した。(幼稚園においては教師向けの実践の留意点を記載)本研究の目的は, これまで培ってきたカリキュラムと成果をもとに作成したテキストを使用した単元の効果を検証し, よりよいテキストの在り方について探るものである。幼稚園については, 国際交流とマルチメディアについて実践するにあたっての留意点が妥当かどうかの検証をした。小・中学校における対象は, 5年生にと8年生を抽出した。検証方法としては, テキストを使用した単元とテキストを使用しなかった単元を事後のアンケート調査を中心としたものである。