初等教育カリキュラム研究 1 号
2013-03-31 発行

小学校体育授業の陸上運動における学習評価に関する一考察 : 6年生の体育授業(ハードル走)におけるインターバルのリズムを中心に <実践報告・作品>

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Abstract
ハードル走は,途中に障害をクリアして走るという特性上,個人の体格や走力により,50mを走る時間の記録が大きく異なってくる。そこで本単元では,個人の50m走の記録と50mハードル走(5台)の記録の差を得点化し,児童の目標とするとともに学習評価の基準として用いた。本時までの最高記録と,本時に測定した記録を比較したところ,50m走の記録上位群(7.0~8.3秒)の児童のハードル走の記録の平均の伸びは1.1秒,記録中位群(8.4~8.7秒)の児童のハードル走の記録の平均の伸びは0.6秒,記録下位群(8.8~10.3秒)の児童のハードル走の記録の平均の伸びは1.2秒だった。記録中位群の伸びはあまり見られなかったが,記録上位群よりも記録下位群の伸びの方が大きかった。インターバルのリズムに焦点を当てることで,走力のある児童も走力のあまりない児童も自分の記録を伸ばす喜びを味わえたことがわかる。
著者キーワード
体育授業
ハードル走
インターバル
リズム
小学校6年生