高機能で多様な製品を製品開発し続けることで,企業に大きな負担がかかることは否定できない。そして,その負担を軽減する技術として,製品を構成する部品種類数を削減する方法が存在する。これまでにも,設計部品図管理に優れるModular Design,部品群を生産ライン群と絡めて捉えるVariety Reduction Program,設備投資費の検討も行なうTypen und Teile などがその例として挙げられよう。これらの従来の部品種類数削減方法には,製造原価低減に関する問題点が存在し,その問題点のひとつの解決方法をマツダのコモンアーキテクチャ構想が提供した。
よって,本論文では,従来の部品種類数削減方法の問題点を解決するコモンアーキテクチャ構想の特徴のひとつについて述べる。