中等教育研究紀要 /広島大学附属福山中・高等学校 45 巻
2005-03-22 発行

広島大学理学部中学生・高校生科学シンポジウムの取り組みについて <第2部 教科研究>

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Fukuyama-ChutoKyoiku-KenkyuKiyo_45_231.pdf
Abstract
広島大学理学部・大学院理学研究科では,毎年11月初旬の広島大学祭の時期に「理学部・理学研究科公開」が行われている。その一環として,次世代を担う中高生に「理学」への関心をさらに深めてもらう機会として,「中学生・高校生による科学シンポジウム」が企画されており,今年度で7回目を迎えた。ここでは,自然科学(数学を含む)に関する日頃の研究活動の成果を,グループあるいは個人で発表する場が設けられており,多くの学校から熱心な取り組みが毎年発表されている。

今年は11月6日(土)に理学部E002講義室にて開催され,全部で7校から18件の発表が行われた。その年の研究発表の件数にもよるが,1つの発表につき,だいたい10分くらいの時間で発表が行われ,その後2~3分くらいの質疑応答がある。我が校は4年前からこのシンポジウムに毎年参加しており,2001年度は数学の発表が1件と理科の発表が1件,2002年度は数学が2件と理科が1件,2003度は数学が3件,そして今年度は数学が2件,理科が1件の発表を行った。これらの発表のうち,数学の取り組みについてごく簡単にではあるが報告したい。