中等教育研究紀要 /広島大学附属福山中・高等学校 45 巻
2005-03-22 発行

高等学校における外国語の歌の取り扱いに関する考察 : 中国語の歌を用いた授業を例に <第2部 教科研究>

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Fukuyama-ChutoKyoiku-KenkyuKiyo_45_249.pdf
Abstract
歌詞は音楽の重要な構成要素の1つであり、歌唱活動において歌詞の発音は極めて根源的な課題といえる。しかし、学習指導要領解説では「歌唱」領域ではなく「鑑賞」領域において歌詞の発音に関する明確な記述がみられる。この課題に対して、まず高等学校の音楽の教科書に掲載されている歌唱曲を言語別に概観し、歌詞の取り扱いについて検討を行う。また、生徒の多くが学習経験のない中国語をとり上げ、教科書掲載「草原情歌」を教材に発音を意識した授業実践を報告する。最後に、教科書掲載「草原情歌」の現状について検討する。