中等教育研究紀要 /広島大学附属福山中・高等学校 45 巻
2005-03-22 発行

ロビングからはじめるソフトテニスの授業 <第2部 教科研究>

房前 浩二
石口 雄二
小川 智恵子
全文
730 KB
Fukuyama-ChutoKyoiku-KenkyuKiyo_45_237.pdf
Abstract
当校では1982年より「生涯体育に視点をおいた授業実践」に取り組んできた。「体育の学び方を学ばせ,体育・スポーツの生活化」を目指し,「自ら学び,自ら考え」,自己を成長させていく「自己教育力」の育成をねらいとして実践してきた。今回の授業では,ソフトテニスを「ロビングからはじめる」ことによって,ボールの落下点の予測や移動するフットワーク,打球のための体のさばきなどが身につきやすいのではないか,また,サービス・サービスレシーブやボレー・スマッシュなどの技能の習得に役立つのではないか,狙ったところにロビングで返せることは戦術を考えることにつながるのではないか,と仮説を立て実施した。「ラリーの続く」楽しさに,生徒たちが意欲的に,考え,工夫し,技能の習得につとめ,ゲームの中でも工夫することができる授業になったと思う。