中等教育研究紀要 /広島大学附属福山中・高等学校 Volume 45
published_at 2005-03-22

高等学校「世界史」の「主題を設定し追究する」学習(3) : 「現代の世界」の場合 <第2部 教科研究>

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Fukuyama-ChutoKyoiku-KenkyuKiyo_45_199.pdf
Abstract
通史的な系統学習を補完するものとされてきた「世界史」主題学習は,1999年の学習指導要領の改訂により,「世界史B」では学習計画の全体の中で導入部と終結部に位置づけられ,それぞれの位置づけに応じた目標と内容が示された。本稿では,先稿の「世界史B」の導入部「世界史の扉」の単元に続き,終結部「現代の世界」の単元の「主題を設定し追究する」学習の教材を開発し,それを教授書の形で提示する。追究すべく取り上げた主題は「アメリの『愛国心』」であり,「(歴史)認識をふかめる」という終結部での主題学習のねらいを実現するため,小単元は「現在の認識」「過去の解明」「未来の展望」という現代史学習の三つの学習段階により構成する。