各学校にコンピュータが設置され, 教科の指導においてもコンピュータを活用した授業を積極的に進めていくことができるようになってきた。新学習指導要領には, 「すべての科目で学習の効果を高めるために必要に応じてコンピュータを活用する」と記されているが, このことを実現していくためにも, 学習の道具としてのコンピュータをどのように使えば生徒の数学的な見方や考え方が育てられ学習効果を高めることができるかという具体的な授業モデルと授業研究が大切になる。ここでは, 関数ソフト「Grapes」《Graph Presentation & Experiment System(大阪教育大学附属高等学校池田校舎友田勝久教諭作成のフリーソフト)》を使った関数と図形の授業モデルを紹介する。関数教材の授業モデルは, 6月29日(木)に問題解決力を高める数学科講座(教育センター主催)で実施した授業であり, 図形教材の授業モデルは, 9月29日(金)に公開研究会で実施した授業である。