中等教育研究紀要 /広島大学附属福山中・高等学校 41 巻
2001-03-17 発行

<教科研究>高等学校3年間の国語「現代文」の授業 : 学習者はどのように受けとめたかその1「作文の授業」について

金本 宣保
全文
606 KB
KJ00000117944.pdf
Abstract
1999年度に高等学校を卒業していく生徒全員に,「高等学校3年間の現代文の授業をどのように受けとめたか」を問う文章を書かせた。生徒が書いた文章は,あらためて「国語の授業とは」と,考えさせられるものであった。ここでは作文の授業について述べたものをまとめた。作文が不得意だと意識している生徒も,指導者の作文を書かせる意図を理解して学習をしていた。作文を書くことが得意な生徒で,国語の授業の意味,また,作文を書くことの意味を,述べているものもあった。(1)文章を生きたものとして読む力を養う。(2)書くことによって自分の考えを明かする。(3)表現する喜びを味わい,読み書くことを生涯の楽しみとしたいという意欲を養う。それらの目的を達成するために,それぞれの生徒が自覚して学習してきた。