高等学校一年生の美術の授業で, 生徒の創造的思考力と表現力を高めることをねらいとして, 3Dモデリングソフトウェアーを活用した授業をおこなった。コンピュータで立体をモデリングし, それをアニメーションの作品として完成させる映像メディア表現の活動である。生徒たちは, コンピュータを使用することにより, 表現上の多様な実験を積極的におこなうことが可能となった。多くの試行錯誤から自らの意図にそった構想や表現を検討する活動をとおして, 創造的な思考力を伸長することができたと考える。このことは, 素材であり道具であるコンピュータの特性を生かした教材の開発と適切な指導方法の確立が大きなポイントとなる。