広島大学マネジメント研究 11 号
2011-03-26 発行

組織同一視尺度の開発と信頼性・妥当性の検討 <論文>

Development of an organizational identification scale and examination of reliability and validity <Paper>
小玉 一樹
全文
750 KB
HUMR_11_55.pdf
Abstract
本研究の目的は, 組織同一視尺度を開発し, その尺度の信頼性と妥当性について検討することであった。組織同一視尺度の開発は, 小売業の従業員1,899名のデータを, 乱数を用いてサンプルA・Bに2分割し検討された。まず, サンプルAを用いた組織同一一視尺度の探索的因子分析の結果, 一因子が抽出された。尺度の信頼性を表すcronbachのα係数は.88となり内的一貫性が確認された。また, サンプルBを用いた確認的因子分析では, 適合度がGFI=.98, AGFI=95, RMSEA=.08となり, 新たに作成された組織同一視尺度のモデルの適合性が確認された。つぎに, 組織同一視との関係性が指摘される職務満足, 離転職意向, パフォーマンスとの相関分析によって組織同一視尺度の妥当性について検討した結果, 組織同一視尺度と諸変数間には有意な相関が認められ, 構成概念妥当性が支持された。
著者キーワード
組織同一視
Organizational identification
社会的アイデンティティ理論
Social identitytheory
内的一貫性
Internalconsistency
構成概念妥当性
Construct validity
権利情報
Copyright (c) 2011 by Author