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中等教育研究紀要 ／広島大学附属福山中・高等学校 Volume 63
published_at 2023-05-31
スマート農業システムの開発と授業実践 : データを活用し栽培の最適化・効率化を目指すトウモロコシの栽培実践
三浦 利仁
Abstract
中学校技術科「生物育成の技術」において，開発したスマート農業システムを活用した作物の栽培の授業の計画・実践・評価を行った。システムは，圃場の環境要因データ（温度，湿度，光量，土壌水分量）を一定時間間隔で計測してクラウド上に蓄積する機能を有しており，GIGA スクール端末を通じてシステムを活用することで常時データの閲覧ができる。得られたデータを活用して最適かつ効率的な栽培管理作業を計画・実施する授業計画を立案した。授業実践の結果，生徒はスマート農業技術の活用が栽培の最適化・効率化に有効であると認識し，よりよい栽培管理の実現に向けてシステムの改良案を提案するとともに，日本の農業が抱える諸問題を解決するためにスマート農業技術を活用していくべきと考えていた。
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