高等学校 化学基礎「酸化還元反応」の単元において,①単元を貫く問いの設定,②パフォーマンス課題の提示,③学習を振り返る活動の実施,これら3つの要素を導入した単元開発を行った。その結果,生徒は思考や認知過程の内化・外化を往還させることで自身の学習実態を客観的に把握しながら,見通しをもって学習に取り組むことができるようになった。また,指導者については,生徒の学習履歴を見取ることで指導者の意図と生徒の授業をとらえる視点とのずれを認識し,指導者が適切に授業改善を進めていくことができた。以上のことから,本実践によって,形成的評価と授業改善を両輪として行う「指導と評価の一体化」を図る授業をデザインすることができた。