障害児教育実践センター研究紀要 Issue 1
published_at 2003-03

支援教師の視点から見たLD児等への支援のあり方 <実践研究>

Educational Supports for Children with Learning Disabilities (LD) by a Support Teacher
Moriwaki Izumi
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Abstract
LD、軽度知的障害、ADHD、高機能自閉症といった軽度の発達障害(以下LD等)を持つ子どもの教育は、外部の専門機関の援助が必要であり、どの自治体でも体制作りが急務となっている。本研究は、大字を地域の特殊教育の拠点と見立て、通常学級に在籍する3名の対象児童を中心に支援することを通して、今後の体制作りに生かすことを目的としている。支援教師として、学級担任とのTTによる指導を約8ヶ月間(週2日)継続して行った。「どの子も授業に参加できる機会が与えられる」、「職員の意識が高まる」等の成果と同時に「連絡や教材研究の難しさ」、「校内体制の整備」等、課題も明らかになった。支援教師が活躍するためには、チームが必要であり、フットワークの軽さが求められる。また、校内体制を整備するキーパーソンとの協力も役割の一つと考えられる。より多くの児童を支援するために、現状の中でできる支援体制作りが急がれている。
Keywords
支援体制
TT
支援教師