障害児学級担当時、在籍生徒への交流学級での支援時に、通常学級で学ぶいわゆる障害のない生徒の授業に対する怠惰な態度や妨害といった不適応の様を目の当たりにしてきた。彼らはいわゆる「気になる生徒」であった。教員経験を重ねるうちに、障害児学級担当として学級運営はもちろん、この「気になる生徒」へも何かするべきことがあるのではないかと思うようになった。そこで、障害児学級から通常の学級への支援の在り方を探るべく、協力校での教科TTに取り組み、この取り組みを経て、TTの実施がない場合はどうするのかという思いから「生徒同士の学びあい」を引き出せないかと、ジグソー学習の計画・実施に至った。実施後の生徒へのアンケート調査より、この学習形態が通常学級で学ぶ様々な生徒一人一人のニーズを満たす一つの方策としての可能性を感じることとなった。