障害児教育実践センター研究紀要 1 号
2003-03 発行

特別支援教育における校内支援体制について <実践研究>

Educational Support System within the School as One of Styles in Special Support Education
村田 清子
全文
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CSERP_1_43.pdf
Abstract
LD、ADHDという言葉は、小学校・中学校の教育現場に急速に広まりつつあり、新聞や雑誌等でも取り上げられている。しかし、実際に配慮を要する児童は、ほとんどの場合通常の学級に在籍しており、校内での支援体制ができている学校はまだほとんどない。そこで、小学校で1年かけて校内支援体制を作っていき、その可能性と問題点を探ってみた。LD・ADHDの児童の担任や校長と連携をとり、話し合いをしながら、全クラスで気になる児童についてのアンケートを実施し、その結果を元に、支援体制を作っていき、それを校務分掌に位置付けていった。その結果、児童支援推進委員会ができ、LD・ADHDの児童やその他配慮を要する児童に対する個別の支援やTT指導が可能となった。それにより、学校体制の中でチームで支援の方法を考え、担任を支えることができるようになり児童も学校での満足感が増してきている。しかし、十分支援していくには、まだまだ人員が不足している。
著者キーワード
特別支援教育
LD
ADHD
校内支援体制