本研究は,当院NICUにおける,24時間面会の現状と,両親と看護婦の反応を知り,今後のあり方を検討することを目的としたアンケート調査である。対象は,両親85組(170名)とNICU看護婦13名であった.調査内容は,実際面会した時間帯や,24時間面会の受けとめ方,両親以外の面会などであり,その結果,次の知見が得られた.面会の集中した時間帯は,父親は,早朝や18時以降,母親は,10時~16時と,両者により異なっていた.両親の半数以上が,毎日1時間以上面会をしていた.しかし,家族によっては,時間帯や頻度などは,状況に応じて変えていたという答えもあった.24時間面会は,全員が良かったと答えており,理由は,「いつでもあえる安心感」「子どもの状態を聞くことができる」「子どもを知ることができる」「愛着がわく」があった.多くの祖父母が面会を希望していたが,入室面会をしたのはわずかであった.看護婦は全員が,24時間面会の継続を希望していた.以上より,本体制の長さと,スタッフの意識が再確認された.