新生児のagitationに対する認識と介入について,NICU看護婦110人を対象に質問紙調査を実施した.その結果,次の6点が明らかにされた:1)大多数の看護婦がagitationは看護上の問題であると認識していた,2)agitationが問題となる理由は,「エネルギーを消耗させる」が最も多かった,3)agitationがみられる時期は,正期産児は生後2.1±3.9日,早期産児は修正33.3±4.1週であった,4)agitationを起こす新生児の特徴は,慢性肺疾患およびその治療に伴う状況(水分摂取量の制限,不適当な換気条件)であった,5)agitationに対して看護婦がよく行う介入は,なでる,おしゃぶりを与えるなどのなだめの行為であった.逆に,環境調整は少なかった,6)agitationに対して薬が使用されると回答したのは約60%で,催眠・鎮静薬が最も多く使用されていた。これらの結果から、新生児のagitationに対する介入モデル試案を作成することができた。