広島大学マネジメント研究 3 号
2003-03-20 発行

財務会計における規則性の形成 : 社会的認知としての位置づけ

Rule Formation as Social Acknowledgement in Financial Accounting
全文
1.68 MB
KJ00000705251.pdf
Abstract
本稿では,財務会計における規則性の形成を,社会的な認知として位置づけたうえで検討している。財務会計における規則性は,会計基準の設定プロセスと適用プロセスにおいて顕在化する。本稿においては,これらプロセスおよびそれに関連した,環境変化への対応プロセス,規財性認知の社会性レベル,そして,透明性の確保レベルなどを,概念的かつ具体的に検討している。ここでの結論の一部としては,財務会計における規則性の形成を直接に担うのは専門家集団であるが,それに対して社会的な認知を与えるのは会計情報利用者あるいは利害関係者であり,こうした観点から,財務会計における規則性と透明性を考察し,かつそうした観点に立脚した制度構築上の重要性を検討した。
著者キーワード
会計基準設定プロセス
会計基準適用プロセス
規則性
社会的認知
透明性
説明と納得