広島大学マネジメント研究 14 号
2013-03-22 発行

中間支援組織のバランスト・スコアカードにおける視点設定モデル <論文>

A model for visualizing the activity of intermediary organizations using the Balanced Scorecard. <Paper>
八島 雄士
全文
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HUMR_14_33.pdf
Abstract
「新たな公共」や社会的ガバナンスの変化が議論されるなかで,多様なステイクホルダーの橋渡し役として重要な役割を担う中間支援組織について,バランスト・スコアカードを使ってその活動の成果を可視化するモデルを検討する。特に,視点設定について,先行調査を参考に,「外面的・形式的な側面」,「内面的・意味的な側面」,「成果測定の側面」の3つの仮説を設定し,Kaplan-Norton の行政・非営利組織の事例研究をもとに理論的に検証している。結果として,「視点設定は柔軟でよいが,一般的な視点との整合性を明確にする」こと,および,「当該組織のミッションや状況など組織特性を表現し,状況により財務の視点をはずす」ことが示唆としてえられた。また,「測定しやすい目標を設定し,具体的な数値目標をもとにコミットメントのプロセスを管理する」ことは,十分に理論的に整合的であるとはいえなかった。
著者キーワード
バランスト・スコアカード
コミュニケーション・ツール
中間支援組織
視点設定
成果測定
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