中等教育研究紀要 /広島大学附属福山中・高等学校 57 巻
2017-03-31 発行

表現力を育てるために精読 : 3年間の実践から <第2部 教科研究>

全文
1.15 MB
Fukuyama-ChutoKyoiku-KenkyuKiyo_57_210.pdf
Abstract
本稿では,執筆者である授業者が,2014年度に入学した高校1年生を,教科窓口として3年間継続して行った英語教育実践を通じて,表現力育成と精読活動との間に見出した関連についてのものである。当初,表現能力の育成にあたっては,表現活動に重きを置いた指導を行うことが重要であると考え,実践を行っていたが,生徒に求めるスキルが高まるにつれ,表現活動を行うための事前の指導として精読指導が有効であるという考えに至った。本稿では,その経緯と精読指導の実践例をまとめる。精読活動の有効性の再検討を促すことができれば幸いである。