こどもの現在の健康の確保と,将来にわたる健康の保持・増進に必要な体力の育成にとっては,現行の中学校学習指導要領に示されている保健体育の授業時間数では不十分と言えよう。そこで,本研究に於いては,特に呼吸機能の発育・発達の促進をはかるためには,発育急進期に当たる中学生の時期において,どのような運動に関わる生活を送ることが大切なのか,且つまた,有効であるのかという指針を得ることを目的とした。具体的には,肺活量の増加に注目し,保健体育の授業以外の日常的な運動がどのような影響を与えるのかということを検証した。